membrane
せっかくブログをつくったのに、毎回告知には活かせていないあたり憎い。バカです。
二ヶ月も前になりますが、無双として、三月の十、十一、十二日 membrane / 膜 という展示会をしました。
膜をテーマにしたほとんどビジュアルの展示です。
場所は今回はギャラリーではなく、HINAYAさんという、京都の五条にあるお店で展示させていただきました。
今回の展示は、gallery110の若手デザイナー支援プロジェクトのHINAYA賞に無双を選んでいただいたことが根本にありました。
展示の様子。
わりと広めにスペースをいただいて、大量に出力した写真を展示していきました。
私もまぶさんも、HINAYAさんへたびたびお邪魔していたので、素敵な空間に自分たちの作品展示ができるというのは嬉しいことでした。
コンクリートの床や壁、天井の白塗りされたパイプなど、無機質ななかに、植物や陶器の作品が飾られているところが、美しい。
無双の求めているイメージとも、かなり近いものがあったように感じられました。
無双を見に来てくださるかたのほかに、お店に興味があってふらりと立ち寄られるかたに目にしていただけるのは貴重でした。
今回はビジュアルがメインなので、また無双のサイトの方を更新しておきます。ご覧になってください。
次は九月になる予定です。
そのときはきちんと告知しますね。
membrane / 膜
sora tanaka
年が明ければ
まぶりつくこと美瑛さんに会えます。
年始一番に彼女に会えるのはなんとも縁起がよい。
年始に会うのは二年ぶり。
美瑛さんの家から距離はあるのですが同じ山口に私の祖父母の家があり、美瑛さんの家に一泊と、祖父母の家に数日泊まります。
中国地方が好きです。
気候とか、食べ物とか、そこで会うひとたちも好きです。
下関に瓦そばという食べ物があって、それがとっても美味しくて忘れられません。
逆に大阪に他県のひとが来たときはつるとんたんという饂飩のお店に連れていきます。
饂飩の味もさながら、器が大きくてたのしいからです。
2014ねん.二人とも若い
今年が少しで終わります。
一年を通して、なにを考えていたかというと、それはやはり父のことかなあと思います。
父は三月に亡くなりました。
父と私の関係はそれなりに希薄で、それでも、毎日忘れられません。
少しのことで思い出して、つまづいて、立ち止まってしまう。そんな日々でした。
物事の捉え方、自分自身の耐久性やキャパシティ、意欲、思想、哲学。
私のすべてが、父が死んだあとでつくりかえられたようでした。
自分らしくない自分に出会いました。
人と会うことにも億劫になって、一人で塞ぎこむことが増え、考えれば考えるだけ落ち込んで。
それがマシになるのが唯一制作をやっているときで、芸術になりきれていないかもしれないけれど、芸術が自分にあってよかったなあって心底おもいました。
で、上手くできてるなあっておもうのが
芸術の道に進む根源をつくってくれたのはきっと、父親なんですよね。
幼い頃、遊んでもらった覚えがほとんどないのにたまにスケッチにつれていってくれたり、絵を描けばすかさず褒めてくれたり。
母親は芸術や美術に疎いほうなので全くでしたが、私に芸術がたのしいものだと教えてくれたのは父でした。
それに気づいたのも死んでからというのがまた悲しいのだけれど。
ずっと母親にばっかり世話になってる気になってたのに、生きる指標を与えてくれたのは父だったということでした。
今更、生きていたら、と思うことが多いです。
精進します。
sora tanaka
nerori / seikatsu no gara
少し前の話ですが
9/18
oil peinting 岡嶋美樹
dyeing / sewing 田中宙
油画の友人と服をつくりました
名前は「ネロリ」
テーマは 生活の柄
三体のみ
モデルで山口から美瑛さんを召喚
贅沢です 布は染めたものとアイロンプリント
一番大胆に油画の布をつかったもの
モデルはさくらちゃん なにより声がでかい
最後はやっぱり明治
快く引き受けてくれたかわいい後輩
油の布と染めた布のパッチワーク
普段は着られない服をつくることが ほんとうに久々でした
作業がもうギリギリで、アドレナリンどばどば出しながら はぼ三日三晩 ミシンを踏み続けたのも なかなか笑えました
岡嶋美樹とする制作ってのは 青臭く、泥臭く、みっともなく、だらしない。
それでもって なかなかにクールなもんが出来るから かなり気持ちいい
責任も重圧もないくせにプライドだけいっちょまえに持ってて バカみたいだけど というかバカなのかもしれないけど、
岡嶋美樹となにかをするのは面白いしほんとうにたのしいです
また冬に岡嶋美樹とネロリの供養展します
決まったら告知しますね
ちなみにショーのほうは 一番弟子のめんちゃんも手伝ってくれました ありがとう
◯
おわり
青い
深夜四時です。
なにゆえこの時間に起きているかというと、じぶんの大学の学祭(18・19日)の一日目にあるファッションショーに参加するため、こんなギリギリになってやっと作業を始めているわけです。
はやめはやめに出来ないのが頭のわるさをあらわしていますね。
小学校のときから長期休暇の宿題は最後の数日で終わらせていました。目先のめんどうなことを後回しにする癖がぬけず、そのままだらしない大人になってしまったことを後悔はしているのに改善はできない。自らを呪います。
今年の春にやっと二十歳になったというのに、数字だけの「大人」を実感する機会はなかなかないです。
学生であるし、煙草も吸わなければお酒もよっぽどでない限り飲まないので。はじめての選挙はすこし「おっ」と思いました。
高校生の頃から服をつくってきて、いままでは評価の中にかならず年齢がつきまとっていたように思えます。
それに守られていた部分もあれば、コンプレックスになっていた部分もあるので、それなりにすっきりしているのかもしれません。
ちなみに高校生のころにつくっていた服。
青い。
美瑛さんとはじめてお会いしたのもこの時、まさかのもう三年前。
この頃は、高校生活に対する絶望感と大学生活に対する期待感が入り混じってカオスでしたね。
生きるとか、死ぬとか、そういうことに忙しかったような・・・・といってもあんまり覚えてないです。
ファッションショーという響きが懐かしかったので、そういうことを思いだしたりなどして。気持ちがもどってきたところで作業に戻ります。
ookiiiinu
sora tanaka
9/11 お知らせ
無双をはじめて、二年半。
皆さまにお知らせがあります。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、わたしども無双はこのたび gallery110様が募集なさっていた「若手ファッションデザイナー育成プロジェクト」の支援対象に選んでいただくことができました。
「HINAYA賞」ということで京都五条にあるHINAYA様のご指導のもと、展示会などによる表現活動をさせていただきます。
詳細につきましてはgallery110様の記事をご覧ください。
http://gallery110kyoto.blogspot.jp/?m=1
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はじめての更新になりますが、今回はたなかが筆をとっています。
ブログを書くのがかなり久しぶりでお堅いかんじ。
今回のお知らせのこと、たいへんうれしくありがたく感じています。
同時に、年齢的な引け目であったり、学生であるがゆえの身動きのとりづらさだったり、そもそもじぶんに自信がないことだったりと不安はいくつもあります。
わたしはじぶんのことをきっと誰よりも深く理解していて、くだらないところやつまらないところを山ほど知っています。人には秘密にしているものばかりです。
そんな中、私が折れずに続けることができているのは、ひとえに美瑛さんの存在にあります。
17歳で彼女に出逢って、二人で無双になりました。
それはすなわち、わたしは美瑛さんといれば無双になれるということです。
消極的な意味あいではなく、わたし自身の最高な部分を美瑛さんのなかに垣間見ることができるのです。
彼女はもう一人のわたしで、わたしはもう一人の美瑛さんなのではないかと感じることがたくさんあります。
だから、ふたりのではなく、ひとつの。無双。
今回のことを嬉しがっているばかりではなく、しっかり噛み締めて、奮い立たせていきたいです。
つぎからはもっと何気ないことを書いていこうとおもいます。よろしければお付き合いください〜^.^
無双
tanaka sora
◯